ご挨拶

【重要】開催延期のお知らせ

2021年7月15日

平素より日本肥満学会・肥満症治療学会の活動に多大なるご高配を賜り、誠に有難うございます。

本会では、6月初旬までの国内の状況では、第42 回日本肥満学会・第39 回日本肥満症治療学会学術集会の現地開催が十分可能であると予測し、準備を進めて参りましたが、ここ1-2週間の東京・神奈川をはじめとする日本国内の新型コロナウイルス感染者数の増加、東京における緊急事態宣言の発令など、9月17日から実際に横浜の地に、多くの医療関係者が集まり大会を開催することが難しいと危惧される事態となっております。また、オリンピック・パラリンピック開催後の9月に神奈川県でも緊急事態宣言が発令され、国内での人の移動が制限された場合、会場で参加者が一堂に会することは極めて困難になると考えます。

そこで、両学会の理事の先生方とも審議を重ねさせていただき、本会を2021年度内の2022年3月26日(土曜日)、27日(日曜日)にパシフィコ横浜の会議センターでの開催に変更することを決定いたしました。

2022年3月までの間に、現地開催を基本としながら、様々な形でのwebでの学会参加も可能になるよう、準備を進めて参ります。

皆様には大変ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げますとともに、本会の会期延期につきまして何卒ご理解・ご容赦賜りたくお願い申し上げます。

(延期前)
会期:2021年9月17日(金)・18日(土)
会場:パシフィコ横浜 ノース

(延期後)
会期:2022年3月26日(土)・27日(日)
会場:パシフィコ横浜 会議センター

以上

第42回日本肥満学会
会長: 伊藤 裕
(慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授)

第39回日本肥満症治療学会学術集会
会長: 岡住 慎一
(東邦大学医療センター佐倉病院 外科学 教授)

 
 


 
 

ご挨拶

2021年2月1日

 この度、第42回日本肥満学会・第39回日本肥満症治療学会学術集会を2021年9月17日(金)~18日(土)の両日、パシフィコ横浜ノースにおいて開催する運びとなりました。合同学会の統一テーマは「肥満のサイエンス、クラフト、そしてアート」とし、第42 回日本肥満学会のテーマを「肥満正機説―良い肥満?悪い肥満?」、第39回日本肥満症治療学会学術集会のテーマを「Narrative として取り組む肥満症治療学―継続とチーム医療」とさせていただきました。これまで肥満症に対して、病態解明と内科的治療を中心に研究が行われてきた日本肥満学会と、内科的治療に難渋する高度肥満症を主な対象として、外科的治療の研究と普及に努めてきた日本肥満症治療学会が合同で開催する3回目の学術集会となります。

 肥満症は本邦で提唱された疾患概念であります。日本人の肥満の特徴をとらえて、内臓脂肪蓄積の重要性に注目し、基礎・臨床研究から、肥満症の病態と治療に関する多くの発信が国内からなされてきました。また日本人の肥満症に対する外科的治療に関しても数多の知見が集積され、その適応と意義について本邦から世界に発信がなされています。肥満症のさらなる理解と治療開発には、本合同学会のような診療科横断的な連携が必要と考えました。

 本会では、肥満症の基礎的研究から、治療法の構築、そしてその臨床現場への応用を扱うべく、「肥満のサイエンス、クラフト、そしてアート」を統一テーマといたしました。肥満に纏わる疾患病態生理の科学的理解(サイエンス)と、それに基づいた、経験に根差す、外科的手法を含めた臨床介入技術の開発修練(クラフト)、そしてその融合の先にみえる人間性の豊かさ、健康で幸せに生きる美しさ(アート)の開拓を目指しております。

 松澤佑次先生が唱えられた、内臓脂肪の蓄積こそが、肥満に関連する疾患群の共通の病因であるとの内臓脂肪肥満説は、肥満の“量”だけでなく“質”に着目した極めて先駆的な考えでありました。今回の肥満学会では、この肥満症のオリジンのコンセプトに立ち返り、一体、肥満の何が問題なのかを、良性・悪性肥満の視点から改めて問い直したいと思い、テーマを「肥満正機説―良い肥満?悪い肥満?」といたしました。「肥満正機説」はもちろん、浄土真宗の開祖親鸞が「嘆異鈔(たんにしょう)」において「善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」とした、「悪人正機説」を捩ったものであります。これまでの本学会の弛まぬ真摯な活動により、肥満は健康障害をもたらす(“悪”)との考えが一般の方々に広く浸透するようになりました。一方、巷では、すこし太っていたほうがいい(“善”)、などの考えも流布しています。そこで、本学会では、もう一度原点に立ち返り、体に余剰カロリーが蓄積するときの生理と病理を見直し、そのサイエンスから「一体、肥満に善悪はあるのか?」を敢えて問いなおし、肥満症の撲滅を目指すクラフトを模索し、その先に健康幸福長寿のアートを花開かせたいと思います。

 さらに本邦を含め世界中で増加している若年者や高齢者の肥満症も大きな問題であります。“最初の1000日間”の重要性が叫ばれ、胎児期環境、低体重出生時と肥満、生活習慣病の連関や、超・超高齢社会でのサルコペニア肥満の問題など、肥満の問題を、人生の生から死に至る長編の“物語「narrative」”としてとらえる必要があります。出生時から老年期まで、ライフサイクルの中での一貫した肥満症治療についても、議論をしたいと思います。また、この「継続」した治療を可能とし、最大限の成果をあげるためには「チーム医療」が重要な鍵となると考えます。外科治療においても、リバウンドを防ぎ、生活の改善に帰着するためには長期の多職種によるサポートが必須であります。本学会にて各施設の取り組みを学び、さらなる向上につなげたいと存じます。

 新型コロナウイルスの蔓延により、在宅時間が増加し、日常生活における身体活動が低下し、肥満症医療は新たな問題に直面しています。一方で、ウェアラブルデバイスなどのデジタルデバイスの進化により、肥満症患者の生活様式や生活環境を、これまでより容易で正確に、かつ連続的に把握することが可能となりつつあります。本学術集会は、With コロナ時代のNew Normal、新しい生活様式における肥満と肥満症を取り巻くさまざまな課題を解決するために、臨床医・基礎研究者・保健師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・健康運動指導士・行政に関わる方々などが、専門性を超えて語り合う場としたく思います。さらには、我が国における研究と診療の質向上を期して、国内はもとより、欧米やアジア諸国で活躍する研究者にも参加いただき、新たな知見に触れるとともに交流を図りたく考えています。

 今回の学会では、会員の皆様の安全や利便性を鑑み、パシフィコ横浜ノースでの現地開催と並行して、Webでのライブ、オンデマンド視聴を可能とするハイブリッド形式で開催させていただくことを検討しております。講演会場であるパシフィコ横浜での議論と、WEB を通じた視聴参加の利便性を併せ持つ、従来の学会開催形式を超えた、より盛況、充実したNew Normalの学術集会を目指しております。

 多くの会員の皆様のご参加をお待ち申し上げますとともに、引き続きのご厚情、ご支援を賜わりますようお願い申し上げます。

第42回日本肥満学会
会長 伊藤 裕
(慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授)

第39回日本肥満症治療学会学術集会
会長 岡住 慎一
(東邦大学医療センター佐倉病院 外科学 教授)